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中国の鳥インフルエンザ [ニュース]

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中国で新型の鳥インフルエンザウイルスが人への感染と
死者が出ているとの報道がここ数日ニュースをにぎわせています。
今日は感染症の王様であるインフルエンザについて

今回の「鳥インフルエンザ」この言葉は実は誤り。
というのもインフルエンザ自体がもともとは鳥由来のウイルスで
それの変異型が人間にも感染しているだけで
適切に言うと「新型インフルエンザ」

それに鳥に近づかなければいいというのも
その限りではなく、
正確には「家畜に近づかない」が正解。

それは鳥が持っているインフルエンザウイルスは
豚にも感染します、でも発症はしないため
見かけ上はまったくの健康体。
人間には豚経由で感染してしまうので
それが元で感染→発症となってしまいます。
事実、中国での発症者は
一部では豚との接触がある環境だったとの報道もあるので
鳥あるいは豚の時点で変異型が生まれてそれが人間への
影響を及ぼしていると思われます。
※今回のウイルスの種類を示す「H7N9」というのは
  専門用語で込み入ってしまうのでHは1~16、Nは1~9まであり
  単純計算で16×9の144種類のうちの1種類とだけ認識しておいてください。

インフルエンザとは日本では
風邪の強力なもの(人によっては風邪の進化版)など
意外と軽く見られがちですが実は結構とんでもない代物。
ウイルス学者の一部では、インフルエンザこそ感染症の中の王様。
かの有名な死亡率の高い「エボラ」や免疫不全となってしまう「エイズ」など
インフルエンザに比べればピーナッツみたいなものという人もいるほど。

というのも
感染症の危険度合いの尺度でもある
感染力という面では最強。
ウイルスが体内に入ってから発症するまでの期間(潜伏期)は
およそ2~10日、その間も人間が社会的な行動をする限り
人と接し足り移動で人ごみの中を歩いたりとするわけですから
爆弾を振りまく存在となり人から人へと感染して行き
最悪の場合、パンデミック(感染大爆発)となるのです。

エボラなどの場合、血液感染で感染速度がのろくさくて、
感染者の死亡も世界規模で見れば
局所的なのですが、インフルエンザウイルスの場合は
潜伏期の長さと人によって症状の重さが異なり比較的動けるレベルの症状だったり、
現代の交通の利便性の良さも相まって広がり方は加速度的。
ジェット気流に乗って感染が拡大するインフルエンザウイルスに対して
止めるための手段は事実上ないですし、ワクチンも発症した人からのウイルスを取り出し
ワクチンを作るにも時間がかかり後手に回ってしまう。
※今回の鳥インフルエンザもワクチン作成には6~8ヶ月かかるとのこと

この広がりやすさこそ「感染症の王様」たる由縁。
さらに言うと、現在発症者は死亡者も含めて約10名ほどですが
保菌者はまだいるはずですし、風邪だと思っているけど
実はインフルエンザというのはさらにいるはず。

日本の国土の何倍もある
中国全土で発症者が出て死亡者も出ているのはそういった感染力が
あるからなんです。

しかも、日本での認識として危機感が比較的低いのが
「インフルエンザは人を殺す病気」
であること。
今中国で広がりを見せている鳥インフルエンザ
2009年の豚由来のインフルエンザウイルス
2003年のSARSウイルス
もっと前だと別の感染症や疫病と思われている
スペイン風邪も本来の呼び方はスペインインフルエンザ

このスペインインフルエンザは
人類が始めて遭遇したインフルエンザといわれていて
感染者は6億人(日本人口の約4倍以上)
死者は約5000万人(日本人口の約3分の1)
このスペイン風邪のパンデミックが第一次世界大戦を早期に終結させる
要因ともなったとの見解を持つ人もいるほど。
さらに世界中のウイルス学者が懸念しているのが
「スペイン風邪の原因ウイルスがはっきり分かってない」こと
これだろうといわれているものはありますが
当時はウイルスという認識がまだない時代のため
正確な特定は不可能なためスペイン風邪のような劇症型の感染が
再び起これば被害はどの程度になるのかは想定が出来ません。
因みにスペイン風邪のときには初期感染者の多くが医療従事者であり、
医療体制が崩壊した経緯があったので現在のような医療従事者の
優先的なワクチン接種がされることになりました。

現在、日本への感染流入を防ぐ対応も準備されていますが
目に見えないものを防ぐのは至難の業。
しかもマスクなんぞ素通りしてしまう小ささ。
※ちなみにマスクは布一枚で原因菌を防ぐのではなく
 呼気により湿気の高い空気で口と鼻からの進入を
 防いでいる。

じゃあ、自分たちにできることはというと
感染経路は飛沫感染がインフルエンザの
主な感染経路なので、
人ごみの中への外出は極力避ける。
手洗いうがいと消毒。
これ以外にないのが歯がゆいです。
唯一の救いは「今のところ」発症者と密接に接触した人でも
発症している人は出てないらしいこと。。。

でも収束までにはしばらくかかりそうですから
自分たちでできる対策はやっておきましょう。



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